こんにちは、元塾講師のTanaです。
今回は「中学生の通信教育選びで失敗しないための比較方法が知りたい」という疑問に答えます。
まずもって私が言っておきたいのは、通信教育にはスタイルがあるということ。
子供の目的に沿ったスタイルを選ぶことが失敗しないための大前提で、そのあとで通信教材を徹底的に比較するという順番が正解です。
したがって、まずは目的に沿った通信教育スタイルを選んでください。どの通信教育スタイルがどんな目的におすすめなのかについても今回の記事で解説します。
さらに具体的な通信教材を失敗なく選ぶため、各スタイルごとの比較ポイントを徹底解説します。
中学生の通信教育「スタイル別」比較ポイントを徹底解説
ひと口に中学生の通信教育といっても、大きく3つのスタイルに分けられます。
- 紙教材スタイル
- デジタル教材スタイル
- オンライン指導スタイル
まず目的に合わせスタイルを比較することで、ズレのないベースとなる通信教育が選べます。
たとえば高校受験の基礎対策をさせたい、難問対策を目的とさせたいなど。
さらに各スタイルごとの比較ポイントを抑えることで、より失敗なく優秀な通信教育を見つけることができます。
紙教材スタイルの比較ポイント
中学生の通信教育(紙教材スタイル)は、つぎの比較項目を抑えるのがおすすめ。
- 本教材&別冊教材で構成されている
- 詳しい解説が掲載されている
- 一致率の高い教科書準拠である
- 目的とする学習知識が得られる
紙教材スタイルは「高校受験の基礎対策」として有効な通信教育になります。
さらに詳しく、これら紙教材スタイルの比較ポイントについて解説します。
本教材&別冊教材で構成されている
まずもって伝えておきたいのが、紙教材というのは「大きく構成が異なる」
といった特徴あり。
たとえば問題と答えのみが掲載されている簡易的な紙教材もあれば、しっかりとボリュームある内容で構成されている優秀な教材もあるという具合。金額的には変わらずとも大きく内容に違いがあるので、しっかりと構成などを比較をして選ぶのがおすすめです。
とくに紙教材は情報量に限りがあるため、少しでもボリュームの工夫がある教材のほうがコスパに優れるというもの。私が知るかぎりでは「本教材&別冊教材」から構成される紙教材を比較し選ぶと、まず失敗したと感じる可能性は極めて低くなるかと思います。
この「本教材&別冊教材」から構成される紙教材の特徴は、毎日の家庭学習、定期テスト対策、といったように様々な学習知識を得られやすいのが大きなメリット。
家庭学習に必須となるコンテンツがすべて揃っているという感じで履修できるため、中学校の成績アップをはじめ、高校受験対策としても高い効果が期待できる通信教育となります。
できればこの「本教材&別冊教材」から構成される、コスパに優れる紙教材であることを比較検討して選ぶのが、より優秀な紙教材を見つけるポイントになります。
詳しい解説が掲載されている
通信教育(紙教材)のなかには、単純に問題と答えのみといった
問題集的な教材もあります。
もちろん簡易的なスタイルの紙教材を選ぶのもいいですが、通信教育というからには「しっかりと詳しい解説」が備わっているほうがおすすめ。この解説の有無によって解き方や考え方を身につけやすく、より効果的な家庭学習を実践することができるため重要な比較ポイントです。
この紙教材の解説について言及しておくと、シンプルな一言風の解説もあれば、わかりやすく詳しい解説もあるなど内容が異なるもの。より詳しい解説であればあるほど理解しやすくなるので、シンプルで簡易的な解説の紙教材よりも、できる限り詳しい解説が掲載してあることも比較ポイントになります。
さらに言及すると、詳しい解説のうえに「考え方のコツ」など要点を掴むポイントや「ヒント」といった、より問題を理解できるような工夫がある紙教材を比較して選ぶことがおすすめです。
ただ問題と答えのみが掲載してある、シンプルを極めた紙教材を選ぶなら、内容的には市販問題集と比較してもまったく同じなので通信教育ではなくてもいいかと。
紙教材を比較して選ぶときは、この「解説」についても着目してみることをお勧めします。
一致率の高い教科書準拠である
紙教材の大きなメリットといえるのが、教科書準拠で学校のペースと
一致させやすい部分。
多くの紙教材がこの教科書準拠となっていますが、より「一致性の高い教科書準拠」であることを比較して選ぶことで、より学校ペースとズレのない家庭学習を実践できます。
教科書準拠によるメリットは、学校の履修内容を忘れないうちに学び直しやすい点。
たとえば教科書準拠ではない紙教材など通信教育を利用した場合は、まず家庭学習に入る前に学校の履修内容と教材を一致させる必要があるため、時間ロスおよび記憶が薄れてやすいといった欠点があります。
それに対して一致性の教科書準拠になるほど家庭学習へスムーズにとり組め、時間ロスもなければ学校の履修内容を忘れる可能性も低く、より正確性の高い効率的な家庭学習を実践できると。
教科書準拠となっている紙教材は多くありますが、全国の教科書出版社へ対応しており、より一致率の高い紙教材というのは極めて少ないもの。
できれば一致率の高い教科書準拠がおすすめなので、全国の教科書出版社へしっかり対応していることを比較チェックするのも紙教材選びでは大切なポイントです。
目的とする学習知識が得られる
通信教育(紙教材)といっても、対応可能な学習レベルは
それぞれ異なるもの。
たとえば各単元・分野の代表的な問題の実を取り扱っている紙教材もあれば、1つの分野を掘り下げて細かな単元・知識をしっかり学べる紙教材までさまざま。とくに中学受験を目指す場合などは、より高い学習レベルに対応しているなど、対応可能なレベルチェックが比較ポイントになります。
いくら「5教科対応」と表記してあっても、学習内容的には大きく異なるのが紙教材の特徴。
まずは通信教育(紙教材)を利用する目的をしっかりと把握して、そのうえで対応可能な紙教材を探っていく。紙教材の対応可能レベルについては、記載内容を詳しくチェックするという手段になります。
ここで注意すべき点が、子供や目的に沿った学習レベルではない紙教材を選んでしまうこと。
あまり成績が良くなく全教科をくまなく、表面的に一通りの理解を求める場合などは、高レベル対応の紙教材を選ぶと勉強に行き詰ってしまう恐れがあるかと。
この逆のパターンについても然りで、いずれも子供に合った家庭学習から遠ざかってしまう可能性があるので、できる限り「目的と学習レベル」を合わせることも比較するうえで着目しておきたい選び方のポイントです。
以上が、通信教育(紙教材)を選ぶときの重要な比較ポイントになります。
✅ こちらで「私がおすすめの紙教材」をピックアップしています。
→ 元塾講師が選ぶ「中学生におすすめ紙教材の通信教育」ランキングベスト3
デジタル教材スタイルの比較ポイント
中学生の通信教育(デジタル教材スタイル)は、つぎの比較項目を抑えるのがおすすめ。
- 無学年式で自由な範囲を学べる
- 映像授業の搭載&わかりやすい授業解説である
- AIシステムが優秀である
- 豊富な演習問題が備わっている
デジタル教材スタイルは「高校受験の基礎対策~やや応用対策」として有効な通信教育になります。
さらに詳しく、これらデジタル教材スタイルの比較ポイントについて解説します。
無学年式で自由な範囲を学べる
通信教育(デジタル教材)の場合、もっとも比較ポイントと思う
のが「無学年式」という部分。
この無学年式というのは現学年だけではなく、ほかの学年範囲まで自由に学べるというシステム。したがって過去の復習もしやすく、中学受験にむけた先取り学習などにとっても効果的な学習が期待できます。
ただ無学年式を採用しているデジタル教材というのは数少なく、ほとんど選べないのがやや欠点。私が知るかぎり、無学年式を採用しているデジタル教材は「すらら」「スタディサプリ」くらいかなと思います。
実際にこの無学年式によるデジタル教材を体験すると、その便利さに一般的な学年式は選べないかと。それくらい復習や予習がしやすく、中学生の家庭学習においてかなり便利で学習効果も期待できるシステムかなという気がします。
デジタル教材を選ぶ場合は、まずはこの無学年式であることを比較して選ぶことをおすすめします。
映像授業の搭載&わかりやすい授業解説である
デジタル教材といっても内容はさまざまで、できれば「映像授業」を
搭載されている教材がおすすめ。
この映像授業というのは極めて理解へつなげやすい機能で、自分で文章を読んで理解する必要がなく、さらに要点を抑えわかりやすく解説されているため高い学習効果が期待できる機能です。
さらに先ほど解説した無学年式が備わっていると、過去の授業も自由に視聴可能。また逆に先の授業も視聴できるので、どう考えてみても理解へつなげやすい機能といえます。
ただし1点だけ映像授業における注意点を挙げるとすれば、できる限り「詳しくわかりやすい授業解説」であることがポイント。まずはこの「わかりやすさ」について、実際に体験してみることをお勧めします。
また実際に幾つかのデジタル教材を体験した結果、映像授業といっても詳しさの程度における違い、学習範囲の違いなどが存在します。浅く広く解説する映像授業もあれば、1つの単元をより深く解説する映像授業までさまざま。
一般的な家庭学習であれば浅く広い解説でも構わないと思いますが、中学受験対策など深堀をさせたい場合は専門的な範囲まで知識を得られる映像授業であることを比較して選ぶのがポイントになります。
デジタル教材には映像授業が搭載されていること、また理解しやすい授業解説であること、さらに学習可能範囲をチェックすることが比較するときの重要ポイントです。
AIシステムが優秀である
通信教育(デジタル教材)の大きな特徴ともいえるのが、
この「AIシステム」という機能。
AIシステムの役目となるのが広範囲における学習サポートで、学習内容に合わせて学ぶべき単元を瞬時に表示してくれたり、悩み解消へつなげるなどの機能を持つシステムになります。
たとえばドリル問題を解いている場合、間違ってしまったときはまず答えを見て、そのうえ逆思考によって考え直すというのが一般的な改善方法。しかしAIシステムはより理解や考え方を深めるため、問題内容をやや易しく変更して再出題してくれるなど、より有益な解答ができるなどのサポートを行ってくれます。
けっこうAIシステムは子供を助けてくれる優秀な機能ですが、教材によって優秀度はさまざま。
ただ単純に間違った問題を再出題してくれるAIシステムなど、デジタル教材初期に搭載された機能をそのまま継続している場合もあったりと、優秀さには大きな違いが見られます。
AIシステムによるサポート機能はデジタル教材によってさまざまなので、実際にどんな機能が備わっているか徹底的に比較しておくことがポイント。わりとこのAIシステムには助けられる場面も多くあったり、時間ロスを防止してくれる機能などもあるので、少しでも優秀であることが重要な比較ポイントです。
豊富な演習問題が備わっている
通信教育(デジタル教材)を比較するとき、しっかり理解できたうえ
「定着」につながることもポイント。
この定着につなげるための要素は、おもに多くの演習問題が搭載されていることが重要。いわゆる「数稽古」によって定着へつなげやすくなるので、少しでも多くの問題数が搭載されていることが選ぶときの比較ポイントになります。
デジタル教材に搭載される演習問題数というのは、教材によってかなり異なるというのが私の感想。
簡易的なデジタル教材では数百問というボリュームであったり、豊富な問題数のデジタル教材は8万問搭載されるなど、かなり比較にならないほど雲泥の差があるというのが正直なところ。
また演習問題といっても「選択式問題」が多いデジタル教材はあまり高い学習効果が得られないため、できる限り「応用問題」が多く搭載されたデジタル教材を比較して選び出すのが効果的。
デジタル教材に備わる演習問題は、このように「問題数の多さ」「問題形式」などに着目をして、より優位性の高いデジタル教材を比較したうえで選ぶことをお勧めします。
✅ こちらで「私がおすすめのデジタル教材」をピックアップしています。
→ 中学生の家庭学習が超効率アップ!最新の「5教科AI問題集」おすすめ7選
オンライン指導スタイルの比較ポイント
中学生の通信教育(オンライン指導スタイル)は、つぎの比較項目を抑えるのがおすすめ。
- 高学歴&指導力のある講師陣が在籍している
- 担任制によって同じ講師が指導を行っている
- 全国の高校受験情報をもっている
- 意味不明な費用を請求されない
オンライン指導スタイルは「高校受験全般(とくに難問対策)」として有効な通信教育になります。
さらに詳しく、これらオンライン指導スタイルの比較ポイントについて解説します。
高学歴&指導力のある講師陣が在籍している
通信教育(オンライン指導)を比較する場合は、まずもって
「高スキルの講師陣」であること。
とくにマンツーマン指導となるオンライン指導においては、講師のスキル次第で学習効果が大きく違ってくるため超重要な比較ポイントになります。
高スキルといっても学歴が高いだけでは片手落ちで、同時に指導力も兼ね備えていることが大切。
したがって通信教育(オンライン指導)を選ぶときは、講師の学歴および指導力について徹底的に比較することが何よりも大事なポイントになってきます。
講師の学歴については講師紹介などで確認することはできますが、指導力についてはやや困難なもの。私がおすすめの手段と思うのが「研修制度および内容」まで確認し、どのような指導力を身につけているか探ってみることがおすすめの比較方法になります。
またオンライン指導の講師スキルというのは、健全な運営がされていない会社ほど大げさな謳い文句となっているのが特徴。とくに国内トップ大学の名前ばかりを表面に出している会社ほど信用ならないので、講師の顔とスキルを確認できる体制をとっているなどは会社選びの比較ポイントになります。
オンライン指導はまず「高学歴&高指導力の講師陣」について、徹底的に比較することをお勧めします。
担任制によって同じ講師が指導を行っている
オンライン指導の講師というのは、2つのスタイル(担任制・交代制)
があります。
それぞれの会社によってこのスタイルは異なり、私たちが選ぶべきオンライン指導は、できれば「担任制」のほうがおすすめ。なぜなら同じ講師であることにより子供の性格なども含めて、学力全般などについてよく理解してくれているため。
もちろん交代制という場合でもしっかり確実な引次ぎができていれば大きな問題はありませんが、子供との相性などの関係もあるため、毎回の指導ごとに講師が交代するなどはあまりお勧めできません。
また担任制の講師であることのメリットには、子供の「安心感」といった部分も関係するもの。つぎの質問は何にしようか?など講師を思い浮かべた質問内容を考えるなど、子供の予定においても大きな問題。
マンツーマン指導では講師との呼吸(意思疎通)が極めて大事になってくるので、交代制スタイルよりも担任制スタイルのほうを比較して選ぶことがおすすめです。
全国の高校受験情報をもっている
通信教育(オンライン指導)の比較ポイントとして、
この「受験情報」も極めて重要事項になります。
オンライン指導は全国対応だから志望校情報やデータを持っているだろうと考えるのではなく、どこまで情報を持っているかについてしっかりと探っておくことが重要。
私の経験からすると「大手教育会社」「全国展開」などのキーワードをもつオンライン指導ほど情報量が多い傾向にあり、より的確な志望校情報を持っている可能性が高まると感じます。
国公立高校の受験にむけたオンライン指導の利用においては、高校受験問題は各都道府県ごと同じ内容のため、あまり志望校データから出題傾向などを探り必要はありません。したがって国公立高校の受験においては、この志望校情報についてはそこまで気にしなくても大丈夫。
その代わり私立高校の受験については志望校データが有力な対策となり、とくに過去問から出題傾向を探ったりと、より確実性の高い高校受験対策へつながる可能性が高まります。
したがって難関私立高校の受験を目指す中学生においては、とくにこの詳細な志望校データを備えていることをしっかりと確認して、ほかのオンライン指導と比較して選ぶことがおすすめです。
意味不明な費用を請求されない
通信教育(オンライン指導)の場合、これまでに「不明確な費用科目」と
いう問題がありました。
この不明確な費用というのは適当な科目を設けて、いかにも必要であるかのように見せかけた架空の費用科目。この代金を上乗せして請求される、というのが過去の家庭教師業界における汚点です。
オンライン指導というのはおもにオンライン家庭教師と呼ばれ、これまでに存在する訪問型の家庭教師が運営している場合も少なくありません。
最近ではこうした悪徳商売はかなり減少してきていますが、私も探ってきた中から考えると、まだ多少ならずとも存在しているのが事実。したがってオンライン指導を選ぶときは費用科目までしっかりと比較をして、できる限り健全な料金体系で運営している会社を選ぶことも大きなポイントになります。
直接的に子供の勉強とは関係ないように思えますが、同じ料金で他の勉強もできるとなれば、きっと親として黙っていられないかと。間接的ですが子供の勉強にも影響してくる部分となるので、この「不明な費用科目」について徹底的に探って比較することをおすすめします。
この時代でも実際に、けっこう悪徳なオンライン指導を見かけます。
✅ こちらで「私がおすすめのオンライン指導」をピックアップしています。
→ 中学生の目標に合わせて選ぶ「超優秀オンライン家庭教師」ランキング
中学生の通信教育を比較するときの注意点
中学生の通信教育を比較するにおいて、つぎの項目がとくに注意点と感じています。
- 不足ある誤った情報に左右されない
- 目的達成度の高さを中心に比較する
- 過去の受賞歴など評価をチェックする
- スタイルと子供の相性について比較する
1つの角度からだけではなく「多角的な視点」をもって比較することが重要。
これら比較する上での注意点について、さらに詳しく解説します。
不足ある誤った情報に左右されない
通信教育における直接的な問題ではなく「氾濫する情報の精査」が
まず比較する上での注意点。
自分自身で通信教育を精査することを怠って、他人からの情報だけ(他力本願)に頼って比較してしまうと、誤った選択へつながる恐れがあるためおすすめできません。
たとえば高校受験おすすめ通信教育ランキングという情報があったとすれば、難関私立高校の受験にむけて紙教材やデジタル教材をすすめているという場合は誤っているかと。なぜなら紙教材やデジタル教材は教科書範囲をしっかり学べますが、難関私立高校で出題される「難問対策」までは対応していないためです。
このように通信教育の特性などを熟知していないといった情報もかなり多く、これを鵜呑みにして通信教育を選んでしまうと目的とのズレが生じ、結果的に求める学習効果が得られない可能性大。
かなり大切なことなので強く言いますが、まずは自分自身で通信教育の特性をはじめ、対応可能な学習レベルなどについて精査してみてください。
多くの情報はこのように不足のある場合が考えられるので、自力本願という考え方をもって通信教育を正しく比較する知識を有する、という対策が重要になります。
目的達成度の高さを中心に比較する
通信教育を利用する目的は、中学生の場合であれば「高校受験対策」などが
主な理由ではないでしょうか。
しかし高校受験対策といっても国公立高校や私立高校などの違いもあり、当然ながら受験本番で出題される内容というのも大きく異なるもの。また子供の学習レベルなどによっても通信教育の選び方は大きく違ってきます。
たとえば国公立高校にむけた受験対策であれば、教科書範囲の知識や考え方を養っておけば必要な対策は可能。受験問題はすべて教科書範囲からの出題となるため、この目的をクリアするためには「教科書範囲を網羅できる通信教育」を選ぶことが最適解となります。
また難関私立高校の受験をめざす場合は、教科書範囲だけではなく「難問対策」も行わなければいけません。この難問は志望校ごとに内容が異なり、教科書範囲の考え方などだけでは解けない問題も多く出題されるのが特徴。(おもに紙教材・デジタル教材)
したがって難関私立高校の受験対策にむけ通信教育を比較するときは「教科書範囲外の難問対策まで実践可能」といった、網羅性の高さプラスαの通信教育を選ぶことが最適解です。(おもにオンライン指導)
このように中学生の目的に応じて、達成可能といえる根拠をもつ通信教育を選ぶことが重要。
子供によっては「もう一度授業を受けさせたい」という場合もあると思いますが、この場合はデジタル教材を選択して優秀な映像授業について比較する、といった選び方が目的達成に向けおすすめです。
過去の受賞歴など評価をチェックする
中学生の通信教育を比較するとき、客観的なひとつの評価となるのが
「過去の受賞歴」など。
ただし過去の受賞履歴といっても優位度が一律同じという訳ではなく、国の公的機関による受賞歴、一般家庭が評価する受賞などその権威はさまざま。
たとえば すらら のように文部科学大臣賞の受賞歴があるなど、より権威性の高い受賞履歴である通信教育を比較して選ぶことで、さらに効果的な高校受験対策などが期待できます。
この受賞履歴については、各通信教育のウェブサイトにだいたい記載してあるもの。
複数の受賞歴のある通信教育なども存在しますが、受賞歴の多さだけではなく、しっかりと権威性まで探ったうえで比較することが選び方としておすすめです。
過去の受賞歴が内容を担保するという訳ではありませんが、通信教育を比較するとき1つの目安になるかと。まずは自分自身でしっかりと比較をして、さらに補足情報としてこの受賞歴についても着目してみるのもいいかと思います。
スタイルと子供の相性について比較する
通信教育を比較する場合、最後にお伝えするのが
「子供との相性」という部分。
この「相性」はわりと重要となるポイントで、いくら優秀な通信教育を比較し選んだとしても、結果的に子供との相性が良くなければ継続性に影響を及ぼす可能性があります。
たとえば紙教材との相性がよい子供に、デジタル教材を与えても効果半減。通信教育にはスタイル(紙・デジタル・オンライン指導)があるため、子供と相性に優れるスタイルについて徹底的に比較して選ぶことも重要なポイントです。
通信教育スタイルと相性について詳細はこちら。
スタイル | 適する目的 | 相性 |
紙教材 | 国公立高校の受験 | もっとも勉強しやすいのが特徴で1日の学習範囲などがわかりやすい。あまり勉強に慣れていない中学生との相性に優れる。 |
デジタル教材 | 国公立高校の受験 | 自分で分野・単元を選択しながら勉強を進めていく。基本的に勉強慣れしている中学生との相性に優れる。 |
オンライン指導 | 難関私立高校の受験 | 一通りの勉強は出来ておりそれ以上の学びを得たいという中学生には相性が良い。マンツーマン指導なので積極性が必要。 |
通信教育スタイルと子供の相性を合わせることで、学習効果も違ってくることが予想されます。
たとえば積極的に質問をすることが難しいといった中学生に、いくらオンライン指導を与えたところで質問ができず学習効果が半減するどころか、子供自身のモチベーション低下という懸念もあるためおすすめではありません。
したがって通信教育スタイルの特性をしっかりと把握して、まずはスタイルと子供の性格などを比較する。
もちろん目的達成についても同時に考慮しながら、より子供が継続しやすい通信教育スタイルを徹底的に比較して選ぶことで失敗防止につながり、よりモチベーションを維持しながら効果的な勉強につなげることが期待できます。
以上が、中学生の通信教育を比較するときの注意点です。
✅ もういちど「スタイル別の比較ポイント」をチェックしませんか?
まとめ
今回は「中学生の通信教育選びで失敗しないための比較方法が知りたい」という疑問に対して、各項目を設けて私なりの解答をしてきました。
これで中学生の通信教育を正しく比較できて、よりマッチング性の高い選び方ができると思います。
私は文章を書くことにあまり慣れていないので、言葉足らずな部分もあったかと思います。
ただ通信教育を比較するうえで、とくに重要と思う部分は少しでもお伝えできたかと。実践していただければ何なりと効果を感じられるかと思います。
中学生の通信教育を比較するときの参考情報として、今回の内容をぜひお役立てください。