こんにちは、元塾講師のTanaです。
今回は「中学生に最適な家庭学習の方法が知りたい」という疑問に答えます。
中学生の家庭学習は、成績を大きく左右する重要なポイント。間違った方法を実践していては効率が良くないので、正しく有意義な家庭学習を選ぶことが大切です。
そこで元塾講師という経験をもとに、中学生に適した家庭学習の方法について3つのパターンに言及。より優れた家庭学習方法を発見して結果につなげてみてください。
中学生にベストな家庭学習の方法を探る3つのプラン
私としてはつぎの3スタイルが、中学生におけるおもな家庭学習の方法と考えます。
- 完全な独自スタイル
- 学習塾中心スタイル
- 通信教育スタイル
いずれの家庭学習スタイルにおいても、メリット・デメリットが存在。
さらに詳しく解説しますので、もっともベストと感じる家庭学習方法を実践なさってみてください。
家庭学習の方法①完全な独自スタイル
中学生の家庭学習方法として、もっとも手っ取り早いのが「独自スタイル」です。
すぐにでもスタートできるメリットがあり、もっとも子供の学習レベルに応じた家庭学習として取り組みやすいのがこのスタイル。ただし家庭学習に効果的な情報収集などといった手間もあるため、このスタイルに慣れていなければ困難を極める場合も考えられます。
とくに疑問(不明)点における解消方法として、おもに親が子供へアドバイスするというのがこのスタイルの特徴。したがって親のほうが中学生レベルの理解に乏しい場合には、あまりおすすめとはいえないスタイルになるかもしれません。
おもに独自スタイルで必要となる準備が、過去の復習をするための解説と問題集め、さらに苦手(つまずき)部分の明確な把握をできていることが家庭学習の前提となります。
まずは過去すべての分野・単元について復習にとり組ませ、疑問に感じる部分においては親のほうがしっかりと理解できるようなアドバイスをするという行動が重要。さらに基礎理解ができればつぎは定着を図るために、なるべく多くの問題を解かせるという流れが賢明な家庭学習の順序になります。
これらの作業を教科書から引っ張り出すのか、または学校から出される宿題、定期テストの答案用紙などから導き出し、子供自身がムリなようであれば親のほうがやるべき作業を導き出すという行動が必要になります。
もっとも手軽にスタートできる家庭学習スタイルですが、それだけに準備部分において手間がかかることも考慮しておく必要があります。
家庭学習の方法②学習塾中心スタイル
学習塾へ通わせて、その指示に従って進めるという家庭学習スタイルです。
基本的な勉強においては学習塾で教わりながら、その疑問点などを家庭学習によって解消していくというもの。いってみれば学習塾任せともいえるスタイルになります。
学習塾で教えてくれる学習内容はおもに復習中心で、同時に現時点における学習範囲への対応。高偏差値へ対応する学習塾では、さらに予習といった学習ジャンルがこれに追加。基本的に学習塾における学習をより効果的なものにするための宿題などが出されるため、やや家庭学習の本質といった部分や、子供の学力に応じた家庭学習といった内容へ取り組むのとはやや性質が異なるかもしれません。
したがって学習塾中心の家庭学習スタイルを選ぶときには、学習塾が提供する宿題などとはまた別に、独自の方法によって学習内容を考えておくことも必要。学習塾だけに任せてしまうとどうしても不足部分が出てきたりするため、その差異においては独自スタイルの家庭学習を同時進行させることがおすすめです。
ちなみに学習塾という場所は、すべてを完璧に教えてくれると思わないほうがいいです。
あくまでも志望校に向けた学習内容であったり、学習塾での学習をスムーズに進めるための学び。したがって不足部分があって当然ともいえるため、このあたりも注意して考える必要があります。
とくに定期テスト対策などにおいては、学習塾でテスト範囲における情報や、出題予想問題へ取り組めるわけではありません。基本的な家庭学習としてこうした部分において補うことが大切です。
家庭学習の方法③通信教育スタイル
中学生の家庭学習方法として、私がもっとも効果的と感じるのが「通信教育スタイル」です。
独自スタイルでは必要となるコンテンツをすべて自分で揃える(考える)必要がありますが、通信教育スタイルではこれらの作業が完全に不要。家庭学習に必要となるコンテンツがすべて揃っているため、もし親がアドバイスしきれないという場合でも完全に任せることが可能です。
また学習塾中心のスタイルと比較した場合、どうしても学習塾として必要な学習実践というのがおもな内容。したがって不足部分も当然ありますが、これらの不足についても通信教育においては完全にカバーできるというのが大きなメリットになります。
もちろん通信教育スタイルを選べば費用も発生しますが、これは「時間対効果」と考えれば納得できるかもしれません、とくに親がアドバイスできない部分を映像授業などで解説してくれるので、これ以上わかりやすく理解へつなげやすい学習方法はないと思うためです。
とはいえ通信教育に必要な費用というのは、学習塾などに比べるとかなりの割安感があるもの。いくら高くても半分以下の費用で収まるといった特徴もあり、極めて効率的、効果的な家庭学習を実践できるスタイルであるといえます。
また映像授業で基礎理解へつなげ、さらにドリル機能などで豊富な演習問題も搭載されているのが特徴。したがって家庭学習として重要となる2つのポイント「基礎理解」「定着」をそつなく実践できるため、かなり高い学習効果を見込める家庭学習スタイルであると私は感じます。
✅ もし「通信教育」に興味があれば、ぜひ私が選んだ3選をご覧になってみてください。
→ 中学生「5教科まとめ」におすすめ苦手克服が期待できる通信教材3選
https://juken-tusin.net/osusume/summary/
中学生に効果のある家庭学習とは?
中学生の家庭学習において、私はつぎの要素が重要ポイントと思っています。
- 過去の復習(苦手解消)がしっかりとできる
- 定着を図ることができる
- 定期テスト対策ができる
いずれのポイントにおいても、すべて揃っていることが家庭学習として好ましいスタイル。
さらに3つ挙げたポイントについて、私の見解を詳しくお伝えします。
過去の復習(苦手解消)がしっかりとできる
中学生の家庭学習において、もっとも力を注ぎたいのが「過去の苦手解消」と私は考えます。
いわゆる復習中心の勉強法によって、より現在の点数(成績)アップを図ろうというスタイル。定期テストなどで得点率が悪い部分は、基本的にこれまで理解できていない個所でもあるためです。
これを実現するために重要なのが、まずもって「過去の苦手部分の追究」を徹底的に行うこと。弱い部分を洗い出すことで取り組むべき具体的な学習内容が見え、より効率的で確実性の高い復習につながります。
過去の苦手箇所がすべて明確になれば、つぎに行うべきが苦手単元の理解。ここは極めて重要なポイントになるので、しっかりと理解できる勉強方法を見つけることが大切です。
とくに積み上げ学習といわれる国語・数学・英語といった教科は、過去の未理解部分が現在の点数ダウンへつながっている場合も多いもの。したがって積み上げ学習を中心として、根本的に苦手単元を理解できる家庭学習を実践するというのが極めて効果的な取り組みとなります。
定着を図ることができる
過去の苦手をしっかりと解消できれば、さらに確実なものにするため「定着」を図る作業が必要です。
この定着というのは多くの問題を解くことで、より徹底的に体へ覚え込ませるという作業。さらに同じ単元でも一方的な見方ではなく、多角的に問題を解くことで応用の利く定着学習となります。
多角的な定着について具体的にいえば、たとえば「答えを求める問題」「式を求める問題」では大きく考え方が異なります。まさに180度考え方が違ってくるので、このような問題への対応力を身につけるためにも多くの多角的な問題に触れることは極めて効果的な家庭学習になります。
公文式が特殊な勉強法を実践していると言われますが、まさにこの部分。問題から答えを求めるのが一般的とすれば、公文式では答えから問題を考えるといったスタイルで特訓されます。
家庭で簡易的に多角的な問題へ取り組ませるには、同じ問題を使っていく通りかの問題を作成可能。たとえば答えをあえて表示して問題を考えさせたりと、考え方によっては1つの問題から数種類の違った問題に取り組むことができるのでお勧めの方法です。
このように過去の復習として基礎理解ができれば、つぎはできる限り多角的に多くの問題へ取り組ませることによって、より高い学習効果が期待できる家庭学習を実現できます。
定期テスト対策ができる
中学生の家庭学習において、定期テスト対策は「点数アップ」「内申点アップ」につながるポイントです。
したがって少しでも点数アップを図るための家庭学習が重要で、中間・期末テストなどは学校側が出題範囲を示唆してくれるので徹底的に網羅させておくことが大切。もし出題範囲がわからない場合は、前回の期末テスト以降新たに学習した範囲が出題されると思っておけば間違いないです。
この定期テスト対策における基本的な家庭学習として、まずもってポイントとなるのが「各単元の基礎理解」で、出題範囲の基礎的な概念についてしっかりと復習させておくことが重要。さらに先ほど解説したように各単元の基礎理解ができれば、つぎは定着を図ってより強固な学習知識を身につけさせておくことが大切です。
また定期テスト対策においてさらに重要となるのが、徹底した時間配分。基本的に定期テストでは「小問」「大問」という構成で出題されるので、どちらに思考時間を多くかけるほうが効率いいかなどについて考えておくことも作戦のひとつになります。
また定期テスト範囲の概念をどうしても理解できないという場合は、もしかすると過去のつまずきが原因となって理解できないのかもしれません。この場合は先ほどの項目でお話ししたように、まずは過去の関連する単元をしっかりと復習させ、そのうえで定期テスト範囲を再度理解させるという順番が正しいと私は感じます。
点数の取れない問題は、かならず原因がどこかに隠れています。現在の単元が理解できない場合は、まず過去の復習からしっかりと見なおすという効果的な定期テスト対策をおすすめします。
まとめ
今回は「中学生に最適な家庭学習の方法が知りたい」という疑問にたいして、元塾講師の経験をもとに解説した家庭学習の方法を探る3つのプランをはじめ、より具体的に学習内容を精査するため中学生に効果のある家庭学習という形で答えてきました。
本文でお伝えしましたが、中学生の家庭学習でとくにポイントになるのが「復習中心」です。
いずれの家庭学習方法においてもまずもって「復習」が基本となり、とくに定期テストで点数アップを図るための重要な施策になる部分です。
過去の分野・単元について徹底的に理解させ、そのうえで定着を図るという順番がおすすめ。さらに現時点における学習にとり組ませることで、より効果的な家庭学習の方法を構築することが期待できます。
中学生における家庭学習の方法として、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。