元塾講師のTanaです。
高校受験にむけて通信教育を考えるとき、どんな種類があるかを知って最適なものを選びたいと思います。
そこで今回は「高校受験にむけた通信教育の種類」をはじめ、子供にちょうどよいピッタリの選び方について詳しく解説していきます。
高校受験むけ通信教育の種類
高校受験にむけた通信教育には大きく「3つの種類」があります。
- 紙教材
- デジタル教材
- オンライン家庭教師(英会話、プログラミング)
いわゆる「教材を購入するスタイル(紙、デジタル)」「オンライン受講するスタイル(オンライン家庭教師)」に分かれます。
これら3つの種類について詳しく解説します。
紙教材
高校受験にむけた通信教育で、昔から定番といえるのがこの「紙教材」です。
毎月郵送されてくる教材を使って高校受験勉強するというスタイルで、紙と鉛筆により机に向かって家庭学習できるもっともスタンダードなスタイルになります。
この紙教材というジャンルで、とくに人気で評判なのが定番ともいえる中学ポピー、進研ゼミ中学講座、中学生のためのZ会など。
いずれの紙教材においても教科書準拠で、学校と同じペースで家庭学習を実践できるため効率に優れます。
紙教材のデメリット
- 情報量(解説・問題数)がそこまで多くない。
- 教材の郵送を待つスタイルなのでさかのぼり・先取り学習に不向き。
- 教材をストックしておく場所が必要。
- 繰り返し学習することで劣化につながりやすい。
紙教材のメリット
- スタンダードなスタイルで違和感なく勉強できる。
- 教科書準拠になっている教材がほとんど。
- デジタルと違って目に優しい受験勉強ができる。
- 学習の積み重ね(量)が視覚的にわかりやすい。
紙教材のまとめ
紙教材はもっともスタンダードな家庭学習スタイルで、取り組みやすさも大きな特徴です
もっとも学校の感覚に近い「紙と鉛筆」を使った学習スタイルになるため、違和感なく高校受験勉強を実践できる通信教育の種類といえます。
デジタル教材
昔ながらの紙教材が進化したスタイルが、この「デジタル教材」です。
紙教材のデメリットを解消するとともに学習効率を高める工夫などが見られ、より効率に優れる高校受験勉強を実践できる通信教育の種類になります。
デジタル教材でとくに人気で評判といえるのが通信教育すらら、通信教育デキタス、スマイルゼミ、【進研ゼミ中学講座】、株式会社Z会など。
進研ゼミとZ会については紙教材・デジタル教材の2種類が運営されており、より子供にピッタリのスタイルを選びやすい教材かもしれません。
デジタル教材のデメリット
- 画面を見る学習方法のため視力に悪影響を及ぼしやすい。
- インターネット端末が必要。
- Wi-Fiなどネット環境を整える必要がある。
- 停電時などは学習に支障の出る恐れがある。
デジタル教材のメリット
- インターネットを通じて多くの情報量で受験勉強ができる。
- 映像授業があるためより理解につなげやすい。
- システム的にさかのぼり・先取り学習を実践しやすい。
- 学習済みの箇所についてはデータ分析され弱みなどがわかる。
- AIシステムにより弱点分析&補強がしやすい。
- テスト機能やドリル機能などはプリントアウトして紙学習としても利用できる。
デジタル教材のまとめ
通信教育のなかでも、とくにデジタル教材の強みとなるのが「情報量の多さ」です。
紙教材とは比較にならないほど多くの情報量で受験勉強が可能で、さらにAIシステムなど学習を強力にサポートしてくれる機能満載で充実かつ超効率的な家庭学習が期待できるスタイルです。
パソコンやタブレット端末を使って学習するためなれるまでにやや時間はかかる通信教育の種類ですが、慣れてしまえばこれ以上便利な教材スタイルはありません。
また今後の教育現場でもタブレット学習などが普及されることを考えると、こういった先進的な学習スタイルの通信教育はまた別の意味においてもメリットが多いのかもしれません。
オンライン家庭教師(英会話、プログラミング)
高校受験にむけた通信教育のなかでも、唯一といえるオンラインスタイルがこの「オンライン家庭教師」です。
紙教材やデジタル教材などは一方通行のスタイルですが、このオンライン受講のできる教材については完全に双方向でピンポイントの濃い学習ができる通信教育ともいえます。
高校受験におすすめの5教科オンライン家庭教師には、講師とのマッチングが良好なオンライン家庭教師「e-Live」、発達障害の中学生にぴったりのインターネット家庭教師Nettyなどが人気もあって最適です。
5教科全般をしっかりと受講させたい場合はオンライン家庭教師、とくに英会話を重点的にレッスンさせたい場合はオンライン英会話やプログラミング教室といったジャンルがあります。
オンライン家庭教師(英会話、プログラミング)のデメリット
- 画面越しとはいえ対面授業のため子供の性格によっては向き不向きがある。
- ほかの通信教育(紙教材・デジタル教材)よりも費用が高め。
- 講師との相性などといった問題がある。
- 個別指導に慣れていないと質問するタイミングが掴みにくい。
オンライン家庭教師(英会話)のメリット
- 双方向授業なので疑問点を解消しやすい。
- 優秀な講師であれば子供の様子から苦手を察知してくれる。
- 全国から優秀な講師の授業を受けられる。
- 高校受験にむけピンポイントな勉強ができる。
オンライン家庭教師(英会話)のまとめ
オンライン家庭教師(英会話)といった通信教育の種類は、とにかく問題解消に向いているといえます。
疑問に感じる部分をピンポイントに質問ができるため学校と同じように家庭学習ができ、しかもマンツーマンスタイルになるため周りの生徒を気にする必要もありません。
紙教材やデジタル教材といった種類は一方通行のため子供自身で問題解消対策を考える必要がありますが、オンライン授業の場合はすぐに質問ができるため高校受験勉強にはかなり適している通信教育の種類になります。
高校受験にむけた通信教育の選び方
ここまでに「紙教材」「デジタル教材」「オンライン授業」の3種類を解説してきました。
さらに深堀をして、うちの子供はどの通信教育がぴったりなんだろう‥?という疑問を解消するため、それぞれの通信教育の種類とぴったりの子供について解説します。
紙教材
紙教材がぴったりの中学生はつぎの通りです。
- 家庭学習にあまり慣れていない、家庭学習のリズムを身につけさせたい。
- なるべく学校と同じペースで家庭学習をさせたい。
- その時期に沿ったテスト対策などが自動的に郵送されてほしい。
- 視力低下が見られるので目に優しい通信教育を選びたい。
とくに「紙学習」がおすすめといえる中学生は、基本をしっかりと身につけさせたい場合です。
紙学習というのは基本を身につけるには最適で、けっして情報量は多くありませんが基本に特化してコンパクトにまとまっているため慣れていない家庭学習(受験勉強)にもおすすめのスタイルです。
標準校志望であれば中学ポピー、進研ゼミ中学講座(標準レベル)などの紙教材がぴったりで、あまりハイレベルではない分だけ基礎基本をしっかりと学習できるため最適な選び方となります。
高い偏差値(ハイレベル)の志望校を目指すのであれば中学生のためのZ会などがピッタリの選び方になります。
デジタル教材
デジタル教材がぴったりの中学生はつぎの通りです。
- 紙教材では情報量が少なく簡単すぎる。
- さかのぼり・先取り学習をしっかりと実践させたい。
- 映像授業でわかりやすく理解させたい。
- 問題集(過去問集)やテスト対策などをしっかりと取り組ませたい。
- AIシステムによる強力なサポートに期待している。
デジタル教材の強みというのは、とくに「情報量の多さ」「AIシステムによる強力なサポート」です。
さらに映像授業といった紙教材では実現不可能な機能も搭載されており、より理解につなげやすい高校受験勉強を実現できるのも大きなメリットの1つです。
この「機能満載」というのがデジタル教材の特徴で、紙教材を進化させた種類のためそれなりの効果的な学習を実現できる通信教育の種類ともいえます。ドリル機能やテスト機能などは、書店で問題集などを別購入する必要もないほどの優秀さです。
きっと一度ハマると紙教材には戻れない、といった便利さを感じると思います。
オンライン授業
オンライン授業がぴったりの中学生はつぎの通りです。
- とにかく疑問点を素早く解消させたい。
- 講師と対話することでより理解につなげやすい性格である。
- 双方向によるピンポイントな勉強をさせたい。
オンライン授業(家庭教師、英会話)という種類は、その場で疑問解消できるのが大きな強みです。
子供の性格的に「疑問に感じたらすぐに解決したい」ということであればオンライン授業はぴったりで、紙教材やデジタル教材などは疑問解消という点では”じれったさ”を感じるかもしれません。
ただし対面で人と話すことが苦手という中学生には不向きで、あくまでも人と話すことに抵抗を感じないといった性格であることがまずは必要です。
まとめ
今回は「高校受験にピッタリな通信教育の種類」について解説しました。まとめるとこんな感じになります。
✅ 紙教材‥基礎基本を学ぶのにおすすめ。
✅ デジタル教材‥より広範囲を学ぶのにおすすめ。
✅ オンライン授業(家庭教師、英会話、プログラミング)‥即疑問解消したい場合におすすめ。
いずれの種類にせよ、子供が「勉強しやすい」という通信教育を選ぶことが重要。
さらに志望校の偏差値なども考慮したうえで、紙教材(低め)~オンライン授業(高め)といったように考えて選ぶとよりピッタリのスタイルが見えてくると思います。
ちなみに、もっとも人気となっている通信教育の種類が「デジタル教材」です。
取り組みやすくて機能も充実している点が、もしかしたら人気の秘密なのかもしれません。