こんにちは、元塾講師のTanaです。
今回は「難関私立高校をめざすときに効果的な対策方法が知りたい」という疑問に答えます。
難関私立高校の受験においてポイントとなるのが「基礎範囲」「応用範囲」「面接」という3つの場面へむけた対策が必須で、1つでも欠けてしまうと片手落ち。
そこで私の経験をもとに3つの対策として、各場面にもっとも効果的な方法を解説します。
難関私立高校の合格をめざす3つの対策
難関私立高校へむけた対策として、つぎの3つが挙げられます。
- 1次筆記試験:基礎範囲対策
- 1次筆記試験:応用範囲対策
- 2次試験:面接対策
全ての項目をクリアすることで、難関私立高校への合格が初めて見えてきます。
それぞれの対策について、より具体的に解説します。
難関私立高校の基礎範囲対策
まず難関私立高校へむけた基本的ともいえる対策が、この「基礎範囲」になります。
すでにご存じのように基礎範囲というのは、高校入試問題でいうところの小問と表現される部分。受験問題の冒頭にいくつかこの小問が出題され、受験者全員がしっかりと得点を狙ってくる部分でもあるため確実にクリアできるよう対策しておくことが求められます。
この基礎範囲の対策としてもっとも効果的といえるのが、しっかりと過去の復習を行って「理解度アップ」「解答スピードアップ」をそれぞれ高めておくことが重要。
まず問題を見た瞬間に解き方がサクッと浮かぶほどの理解度アップをめざし、さらに受験時間を有効に使うための回答スピードアップを図ることが、より合格率を高める入試対策につながります。
したがって難関私立高校の基礎範囲における対策として、もっとも重要といえるのが過去の復習。
中学1~2年生の時期からしっかりと復習によって理解を深めておくことが重要な対策ですが、とくに中学3年生の本番に近い時期では、理解度アップと同時にスピードアップに努める学習対策が必須といえます。
難関私立高校の基礎範囲における出題内容としては、極めて基礎的な問題から、やや応用的な要素が含まれた問題まで幅広く出されます。したがってまずは徹底した基礎理解がポイントで、さらに基礎から派生した応用要素を含む問題まで対策しておくことが重要。
とくに家庭学習として有効となる教材は、基礎を理解できる参考書的なもの。さらに数多く問題を解いて定着を図れる問題集的な教材がおすすめの対策方法になります。
入試問題における小問はそこまで数的に多くありませんが、しっかりと確実に得点することが合格へつなげるための大きなポイントになってきます。また初歩的なイージーミス(うっかりミス)なども多い問題でもあるので決して心に余裕をもたせず、基礎範囲は徹底した繰り返し学習が効果的な対策です。
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難関私立高校の応用範囲対策
難関私立高校にむけ基礎範囲を習得できれば、つぎは「応用範囲」にむけた対策が必須です。
この応用範囲への対策というのは公立高校受験でも重要なポイントになりますが、とくに難関私立高校では合否が左右される超重要ともいえる出題部分となります。
いわゆる高校入試後半において大問という表現で出題されるこの応用範囲は、配転も高めに設定されていることも多く、もっとも点数に響いてくる重要な部分。できる限りスピーディに理解し解けるよう、徹底した対策をしておくことが大きなポイントになります。
難関私立高校における応用問題というのは、公立高校とやや異なって、その学校の特性が出やすいもの。学校の理念などをもとに問題内容が決定される場合が多く、具体的にいえば「この問題を解ける生徒がふさわしい」といった判断にもつながる可能性の高い重要なポイントになります。
応用範囲への対策として大切となるのが、まずもって基礎理解をしっかりできていること。この基礎部分が少しでもブレていると応用問題へ対応できないので、あらかじめ基礎的な理解は徹底して行っておくことが重要です。
さらに基礎知識をベースとして応用問題への対応力を磨くには、少しでも多くの問題を解くことにより多角的に思考できるよう対策しておくことがポイント。一般的な問題集でも構いませんが、より効果的といえるのが難関私立高校へむけた専門的な問題集、また志望校の過去問を利用すると極めて有意義な対策が期待できます。
さらに「超」が付く高偏差値の志望校であれば、過去問などだけでは出題傾向の把握などの面で不足となる場合も考えられます。この場合に有効といえる対策が「家庭教師」などフリー要素の強い家庭学習を実践することで、マンツーマン指導によってより効果的な応用対策につながることが期待できます。
とくに難関私立高校の応用問題というのは、世間でも「難問」といわれる極めて高レベルな内容。
せっかく基礎問題で点数を稼いでも応用問題で落としてしまえば意味がないので、せめて中学3年生の時期に差し掛かった時点で家庭教師など効果的な対策方法を導入することをお勧めします。
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難関私立高校の面接対策
難関私立高校へむけた対策として、どの家庭も忘れがちなのが「2次面接」になります。
わりと忘れている家庭も多いのがこの2次面接対策で、1時筆記対策においては徹底的におこなうという家庭は極めて多いですが、この2次面接対策については見落としている、または簡単に考えているという家庭が多いものです。
そこで私はこの部分は極めてチャンスと考えており、早めに対策を始めておくのがおすすめ。なぜなら2次試験対策は時間が必要で、一筋縄では合格へ至ることが難しいといった特性があるためです。
難関私立高校の2次試験で、とくに重要な対策となるのが次のポイント。
- 話し方・言葉遣い・仕草(態度)
- きちんとした身だしなみ
- 社会情勢などの一般教養
すべての要素をくまなくクリアすることが2次面接試験では重要となり、いずれの項目においても時間を要するため1時筆記試験が終わってからの取り組みでは手遅れとなってしまう恐れも考えられます。
とくに普段の生活においてクセとなっている言葉遣いや態度などは、そうそう簡単に修正できるものではありません。また社会情勢の把握についても普段から新聞などから知識を習得しておく必要があり、さらにこの先の展望などについても想像できることが2次試験では求められます。
難関私立高校入試において最近の傾向となるのが、試験官からお題が出され答えるというスタイル。
たとえば「環境問題について改善方法をどう考えるか?」など、つねに社会情勢を把握しておかなければ到底答えることが難しいといった出題がされるものです。
したがって難関私立高校へむけた2次試験対策として重要となるのが、とにかく時間を要することを知ったうえで、1次筆記試験対策と同時進行することが極めて重要な対策となります。
✅ 実際に2次試験で出題された過去問題について、具体的な内容をこちらで紹介しています。
→ 高校入試面接「時事問題(ニュース)」の出題傾向&より適した答え方
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難関私立高校へ合格するためのモチベーション維持対策
難関私立高校への入試にむけて、より学習効果向上につながるのが「モチベーション」です。
私としては、つぎの3つがとくに重要と感じます。
- 疑問解消は素早く行う
- わかりやすい勉強方法を構築する
- 週1回は「完全オフ日」を設ける
もちろん受験たいさくとして勉強は必須ですが、モチベーションが下がってしまえば効果は半減。
最低でもこれら3つのポイントは抑えておくことがおすすめです。
さらに詳しく、これらモチベーション維持対策(方法)について解説します。
疑問解消は素早く行う
受験対策を進めるという意味において重要ですが、これがモチベーション維持にもつながってきます。
いくら学習塾へ通わせていても集団スタイルなどでは質問もあまりできず、疑問解消がなかなかに難しいといった場合も多く見受けられます。したがって家庭学習として疑問解消できる環境を整えておくことが大切で、結果的に高い学習効果およびモチベーション維持につながります。
疑問解消ができないままでいると、まず勉強が先へ進みません。
少しでも疑問が残った状態で受験対策を進めても「つまずき」となってしまい、それが原因でその先の「新たなつまずき」へとつながってしまう場合もあるため要注意。
また疑問が残ることで学習意欲(モチベーション)低下につながる場合も多いことからも、少しでも疑問に感じた場合には即座に解消することが受験勉強において重要な対策になります。
とくに難関私立高校へむけた受験勉強では、高い偏差値に必要となる多くの知識習得が必須。したがって疑問解消できず勉強が滞っていると時間がムダとなってしまうので、素早く疑問解消へつなげることが大切です。
この疑問解消方法として挙げられるのが、まずは親が学習サポートを行うスタイル。
できる限り多くの時間を受験勉強に付き合うことが重要で、さらに疑問に感じたら即座に対応して解消へ導くことが必須となります。
また親の仕事がいそがしく難しい、難関私立高校の高レベルな学習サポートはできない、といった場合であれば、通信教育など外部委託をいうスタイルも有効な対策になります。
この場合は親の代わりとなって難関私立高校への対策をしてくれるため、基本的に放置でも安心できるスタイル。やや費用は必要となりますが、それだけ有意義な学習サポートを実現できます。
このように受験勉強において疑問を感じた場合は、学習を先へ進める、モチベーション低下を避ける、といった意味からも即解消することが有効な対策といえます。
もし外部委託を考えるのであれば先ほども解説した、基礎範囲におすすめのデジタル教材、応用範囲におすすめのオンライン指導をチェックしてみてください。
わかりやすい勉強方法を構築する
難関私立高校にむけ効果的な受験勉強とするには、総合的に「わかりやすさ」が1つの対策になります。
たとえば受験勉強をスムーズに進めるためのスケジュール表作成、毎日の学習内容を迷わないためにルーティンワーク化するなど、わかりやすさがあることで時間効率アップを図ることができます。
もし「毎日の勉強内容にいつも迷い考えてからスタートしている」という場合は時間効率が悪く、受験本番までの時間を有効活用できません。この迷いがある状態というのは思った以上に無駄な時間が経過しているので、すぐにでもスケジュール表を作成するなどサクッとスタート可能状態を整えておくことも対策です。
いわゆる「テンポの良い受験勉強」というのが結果的にモチベーション維持につながりやすく、毎日やることが決まっていれば迷いもなく精神状態も良好に過ごすことが可能。
直接的に受験勉強と関係ないように思えますが、わりとこの「わかりやすい勉強」という部分で悪循環に陥ってしまう中学生も多く、風通しが良くわかりやすい勉強方法を構築することがおすすめです。
週1回は「完全オフ日」を設ける
難関私立高校にむけ徹底した勉強をさせるのもいいですが、私としては「完全オフ日を設ける」というのも有意義な対策と感じます。
この完全オフ日がもたらす効果として考えられるのが、より毎日の受験勉強に集中できる、モチベーション維持につながりやすいといったもの。具体的にいえば日曜日だけは完全オフ日を設けるなど、まったく勉強から離れる時間を作ることも効果的な対策になります。
もちろん勉強漬けでも構わないという場合はそれで結構ですが、子供がストレスを抱えすぎてしまわないよう親のほうが注意を凝らすのが重要な対策。子供自身のモチベーションを探りながら、ストレスを溜め込まないよう注意を払うことが必須です。
私の場合を例に挙げると、平日は受験勉強、土曜日はまとめ学習、日曜日は完全オフ日といったように、できる限りのメリハリを設けながら受験対策をさせていました。結果的にこの対策によってモチベーション維持につながり、総合的に良い結果へとつなげることができたという経験もあります。
この部分においては家庭それぞれが考える問題ではありますが、実際にとり組んでみた結果として完全オフ日を設けるという対策はかなりおすすめであったといえます。
まとめ
今回は「難関私立高校をめざすときの効果的な対策が知りたい」という疑問に対して、難関私立高校の合格をめざす3つの対策および、間接的な効果が期待できる難関私立高校へ合格するためのモチベーション維持対策という2つの形で答えてきました。
難関私立高校へむけた対策として、結果的に「物理的」「精神的」という2つの対処があります。
この2つの対処としては解説してきたように、物理的対処には1次筆記試験や2次面接試験などへの対策、精神的対処にはより受験勉強が捗るためのモチベーション部分への対策となります。
この両方を同時進行することが最適な対策となるため、いずれか片方だけではなく、できれば2つの対策を同時進行で進められることをおすすめすます。
中学生の難関私立高校へむけた対策として、今回の内容をぜひ実践されてみてください。